ストックホルム 森の墓地散策2
2017.09.20
北欧研修
本日は 森の墓地について続きを書きます。前回の書き込みで「墓地を見学するってどうかな?」から始まりましたが私の妙な心配を遥かに超えて すごく素晴らしい場所でした。どのように素敵だったこと言うと現地には礼拝堂や その他の建築や装飾など面白いものもたくさんありますが一番心惹かれたのは 表面的には自然豊かな作り込んでいないようにみえる墓地公園ですが実は様々な工夫や操作が行われている点でした。
たとえば片道10分は歩く散策道には なだらかな高低差があり植林による 場の操作がなされているようでした。子供が埋葬される場所には寂しさを和らげるために 樹色の明るい広葉樹を中心に植林されその他の多くの場所は 哀しみを示す 濃い色の針葉樹が植えられています。普段 私達が外構やエクステリアを設計する時に考えるアプローチとは全く違った方法で計画されているのがわかりました。
これだけ 広大な敷地があるので各部位の設計をバラバラに行うと全体の統制が取れなくなりますがアスプルンドは この広大な森の墓地を何期かに分けて設計しましたが初期の段階から 現在のほぼ完成形の形が 頭のなかにあったのでしょう。長期間かけて計画するものの芯がブレることなく建設していくのは大変難しいことだと思います。(個人邸の設計ですら芯がぶれている作品を見ることも多いのに)
素直に素晴らしい 美しいと賞賛することができる場所でした。
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