北欧研修

フィンランドの潔いデザインを見て感じた事

2018.02.14 北欧研修
北欧の木造構造物
北欧研修で見た建造物
フィンランド外構のアイデア
久しぶりに北欧ネタブログを書きます。

3枚の写真はフィンランドのデザインミュージアム横に設置されていたインスタレーション?です。
全てパイン材の様な材料で創られています。実際に建物の中も自由に歩くことが出来ますが まずは道路端から見ても とにかく目立ちます。創られている物自体非常にシンプルで 特に奇抜なフォルムではありません。
でも 気持ちが引き込まれるような建造物です。もちろん 有能なデザイナーの作品ですので計算しつくされているのでしょうが、この場所にいると、自分が大阪で外構・エクステリアのデザインを創る毎日の中で 必要とはいえ多くの要素をプラスプラスと加えていくデザインを行なっているということについて
それでいいのだろうか・・・?と考えさせられることとなりました。皆さんもこの写真をご覧頂いてそう思われませんか?
あれやこれやと考えて 色々なものを付け加えていかなくても 優れたDesignは完成すると言う事がものいわずとも よくわかると思います。
3枚目の写真に写っているベンチなどは 特にその事がよくわかるとのではないでしょうか。デザインするという行為というよりも 座面と同じもので脚をつければそれだけでDesignになっていると言うのを体現する究極な姿に思えます。
シンプルになるべく創造したいsotoDesignとしても たいへん共感できる発想で、自分の作品を考えるときにも 無意識にそのような発想を行おうとしているようです。細かいところでは 刺色のベンチやスチールのフラットバーがそのまま花壇になっているところなど 非常によく考えられていて感動ものです。デザインとは何も造り込むという事だけでは無く、マイナス(引く)することも非常に大切な事だと言う事がこれらを見ているとしみじみ感じられます。
sotoDesignは日頃シンプルデザインを特に意識してプランしておりますので、デザインを創造する上で 加算するのではなく 要素をマイナスしていく難しさはいつも感じており、これからもずっと追い求めていかなければならないとても大切な意識だとあらためて肝に命じながらこれからのプラン作製に 向かっていきたいと思います。

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