オリジナルエクステリアプロダクト

オリジナルエクステリアプロダクト6

2017.05.26 オリジナルエクステリアプロダクト
今日も、オリジナルエクステリアプロダクトについて。
ご紹介するのは 2世帯用の表札になります。
もちろん表札だけを作製するのではなく
お客様の新しいご自宅のエクステリア全体を計画し
それにマッチする しかも個性をアピールできる表札を
デザインしなくてはなりません(そこが難しい!!)
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そのものの大きさ、文字の色、フォントの種類 インターフォンとの位置等々
選択肢は無限にあり 考えなくてはならないことばかり・・・
色々な案を出して、3DのCADで描いてみて検討、検証を繰り返します。
同時に施主様とは エクステリアプラン自体の打合せを繰り返し
変更や修正もしていきます。
プラン全体が変わっていく中で 表札のデザインも外構全体の雰囲気と合うように
少しづつ変更していきます。
実際、こちらの邸のエクステリアプランにおいても
途中 大きく変更を行いました。計画の大変更はむしろ好ましい事です。
一生にそう何回もエクステリア工事は行いませんよネ。ご夫婦で意見が違うこともしばしば。
ここで この表札に決定した過程を簡単に説明します。
施主様が大変シンプル志向が強い方でしたので
色々な要素を付加するデザインは最初から考えていませんでした。
では 300角のタイルを貼っただけのシンプルな門袖に 何を付ければ良いか?
考えた末 ポストを門袖から外し、門灯も外し(門灯は門袖の真下、床に付けてあります)
表札のみを貼り付ける事にしました。後は表札自体のデザインです。(ここも悩みました)
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丸、四角、不定形等々 かたちも色々検討しました。
検討しているとき ふと建物の立面図を見ていると
二世帯でお住まいなので一階と二階で住み分けられているんだなと思い
じゃあ この住み分けをそのまま表札に表そうと考えました。
親世帯と子世帯の居住空間のバランスは
出来上がった表札のように均等に二分割されていたわけではありませんが、
そこは デザインでは均等に配分しました。
後は、インターホンの位置、フォントの大きさ等々、詳細な全体バランスですが
これも ぴったりの位置をつかむのはけっこう難しい事です。
一度 四角い枠を書いて自分の名字を色々なサイズで書いてみて下さい。
バランスにより全く違う物に見えますから。
最後のひと味加えるために 表札の面を 他よりほんの少し埋め込みました。
これにより 表札の位置は少し後ろに控えたのに
手前に浮かび上がって見えるようになっています。
完成後、施主様に大変喜んでいただけたので
これが正解だったんだとあらためて実感したのを思い出します。
カタログ商品を使わず オリジナルデザインのエクステリアプロダクトを作ることは
このような 細かい試行錯誤の連続ですが考える事はsotoDesignにとって大好きな作業なので
手間や時間がかかってもあまり苦になりません。しかも この「考えるデザイン」を続けることは自分の思考の引き出しが増えることになり またいつか別の作品に反映することができるのです。
やっぱり オリジナルデザインは 作るのも見るのも楽しい!
どこにもない外構やエクステリアのスパイスとして
もっともっと制作していきたいと思っています。

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