デザインへの考え方

「どこにもないもの」の原泉

2017.06.16 デザインへの考え方
自作の作品を客観視!
いきなり変な書き始めになりました、、、
自分のことは自分が一番知っているけれど
その分 なかなかできないのが客観視。
作品をふりかえりつつ プチ客観視してみます。
では第一弾、よくイングリッシュ・ガーデン風とか南欧風とか言う言い方を耳にしますね。
自分がこのようなキーワードでプランニングに取り組んだことはほとんどありません。
人それぞれの趣味嗜好もありますから
そのような可愛い感じの庭やエクステリアを実施している施工例は
仕事柄 しょっちゅう目にしています。人気も一定にあります。
もちろん 美しくて魅力的だと思いますが、自身の作品として描いた事はほぼ無いので
なぜ無いのだろうか?と 考えてみたのですが
まず第一に、(イングリッシュ風、南欧風とか何々風)というタイプ分けできる考え方に
どうも気持ちが引っかかっているみたいです。
本家本元の たとえばイギリスで英国調ガーデンを見たらきっと感動するでしょう。
伝統が作る雰囲気や仕組みは 圧倒する力があると思いますが
その分 真似した~~風にしてみても 本家には勝てないと思ってしまうのですね。
それと、何かの誰かの真似をしたくないという事もあります。
テイスト少しぐらいならまだしも 完全にイングリッシュガーデンのコピーしようとの考えは
おそらく自分の人生の中でも ほとんどないと思います。
常に、自分風で勝負したいと考えているのかもしれません。
といいながら sotoDesignにも、何々風のかわいい外構をお願いしますと言うご依頼が
無かったわけではありません。
くねくねと曲がった柔らかい趣きの 石貼りアプローチやラウンドした塗り壁など、、、
自分の少し若い頃の作品を眺めていると むしろアールを基調とした作品の方が多かったのも事実です。
まぁ 住宅のテイストにブームがあって
南欧調やヨーロッパ風の黄色い建物が多かった時代もありましたから
建物に合わせて そういう雰囲気の外構デザインをしていたのですが。
現在の弊社のイメージだと ちょっと意外かもしれませんね。
その頃のアール曲線の使い方としてですが、
「曲線は使うが、真円の一部を使う手法」を多様していました。
この方法でプランすると 柔らかいアールの曲線美の中に 端正な潔さ感がでてくるのです。
わかりにくいので 実例でいえば
確か何年か前のLIXIL(旧TOEX)施工コンテストで金賞を頂いた時の作品も
この方法でプランしたという記憶があります。
sakao
たとえ~~風の外構デザインをすることになった時でも、
出来るだけ 自分なりに飲み込んで消化して 自分の解釈に置き換えて
数々の外構プランを お客様にご提案してきたのでした。
まとめれば やはり自分風が気に入っているみたいです。
近年の作品は、無国籍で特にどこ風でもない 唯一無二の自分風とでもいいましょうか。
このような もしかしたら独りよがりになりかねない自分風なのですが、
その自分風の外構を支持して頂けるお客様がおられることを非常に嬉しく思います。
趣味嗜好が近しいということですから なんとなく親しい気持ちにもなります(笑)。
みなさまに あらためて感謝ですね。
自分を客観視するのは非常に難しいです。
次回 気づいたことがあれば書き込みたいと思います。

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