オリジナルエクステリアプロダクト

階段について 日欧の違いとこれから

2017.07.22 オリジナルエクステリアプロダクト
デザイン研修ではディテールについて色々見てこようと思っていましたので
工事現場を回った際に見てきた エクステリアの階段の作られ方について
少しお話してみたいと思います。
デンマークの新市街は 建築工事が多く進行中です。
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両脇にコンクリート二次製品(つまり規格製品)の壁が有り、
その中を これ又二次製品の階段ブロックが使用されています。
この方法は 日本でも使用される工法ですが日欧での絶対的な違いは
前回も少しお話しましましたが 地面の強度(地耐力)だと思われます。
直接デザインに関わる事ではありませんが、
施工手間という点では、大変な差がでてくる事となります。
IMG_3329
二枚目の写真をご覧頂くと少しお分かり頂けると思いますが、
北欧の地盤は基本岩盤で非常に強固なため、下地処理がほとんど無いように見えます。
仕上がりレベルだけ確認して そのまま並べて置いていくように完成
日本では きっちりと下地処理をしておかないと、後に仕上がりが不陸(ガタガタ)になります。
これは大陸と島国という地球レベルでの差になりますので どうしようもありません。
階段のデザイン面で言いますと、
その強固にする厚みやパーツが不要なぶんだけ
物凄くシンプルな構造となり かつ素材そのもので階段が完成してしまうので
形としては これ以上シンプルなものは無く、
sotoDesignの嗜好にぴったりの 好感の持てる仕上げに感じました。
しかし この軽さや薄さが可能なら もっとデザインできるんじゃないかな。
そこで、sotoDesignで 階段がこんな風にできたらいいな、という例を作ってみました。
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あくまでもCAD図の段階なので、
ディテールや強度面のことは解決しておりませんのでご了承下さい。
ごく薄く 向こうが見えるようなそしてカラフルな着彩ができれば
これまでの外構デザインに 新しく大きなプラスが生まれる気がします。
こういったマスプロダクト等が出てきてくれると楽しいですね。
sotoDesignに設計依頼をいただく皆さんからは
こんな新しい驚きのある提案をご期待されているのではないかと思うので
今後 そのご期待に応える方法はないのか いろいろ調べて勉強して
実現が叶うようにしたいと考えています。

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