デザインへの考え方

京都仙洞御所

2018.06.22 デザインへの考え方
京都仙洞御所紅葉橋
京都仙洞御所
京都での「エクステリア勉強会」で 迎賓館と隣接する仙洞御所へも参観しました。

こちらも内閣府の管理で 参観ツアーがあるので予約しました。
迎賓館ができるまでは 国賓をもてなしていた場所であり 明治5年までは英照皇太后のお住まいだった大宮御所のある場所がこの仙洞御所。
京都の街の真ん中にあるのに 京都御所という場所は本当に森のなかのように別世界です。歴史を見てきた深い豊かな森の木々は どこにいるのかわからなくなるような豊かな空間でした。北池と呼ばれる池の正面から グルっと周囲を回って 写真の美しい紅葉橋を渡りましたがきっと紅葉の時期はいっそうきれいな光景が見られるだろうなぁとうっとりしました。今年は暑くて 残念ながら藤もサツキも終わってしまっていましたが それでも輝くような新緑が日本の庭園の奥深い美しさを彩り 素晴らしい世界がありました。日本人の色彩感覚やバランス感覚は本当にすごいのですが大きな景色も 詳細な石組みも 機能と美観が両立され細かな部分まで配慮されているのが 非常に心地よく考え抜いて作られているはずなのに 大変「自然」です。これは 造園の基本でもあります。山の風景・自然の光景を庭に落とし込むのが理想とされます。先に見た 迎賓館のお庭とあわせあらためて日本の造園の良さを実感することができました。

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